Circumcision!?生後8日目に初手術!?

こんにちは。アメリカ在住、一児の母のさっこです。
今回は、赤ちゃんが生まれてくる前にとても考えさせられた『Circumcision(サーカムシジョン):割礼(かつれい)』について書いていきます。
はじめに
私たちは、妊娠13週目の時、『Cell- Free DNA Blood Test』を行いました。
この検査は、ハイリスクの妊婦を対象に推奨されているもので、赤ちゃんが先天性異常を持って生まれる可能性が、高い確立で判明する血液検査です。
私たちの場合は、代理母が35歳以上であったため、検査対象になりました。
この検査オプションがあると聞いた後、私たちは病院のマネージャーと話し合いました。その結果、代理母が加入している医療保険が適応される範囲内で先天性異常を調べてもらうことにしました。
1週間後に聞いた検査結果で、先天性異常の有無と性別が判明し、『男の子』であることがわかりました。
ここから、Circumcision(サーカムシジョン)について考える日々が始まりました。
Circumcision(サーカムシジョン)とは
男性のCircumcision(サーカムシジョン)について書いていきます。
Circumcision(サーカムシジョン)とは、日本語では割礼(かつれい)と呼ばれ、男性器の包皮を切りとる手術のことをいいます。包茎手術と言った方が聴き慣れている言葉かもしれません。
アメリカでは、一般的に、環状切除術という方法が用いられ、生後2ヶ月までであれば、局所麻酔をかけて行われます。乳児期に行う方が出血が少なく、縫合の必要もありません。また、早く治癒すると言われています。しかし、生後2ヶ月を過ぎると全身麻酔で手術が行われているようです。
大人になってから行う場合は、治癒するまで6週間以上もかかるようです。手術をされた知り合いの方は、とても痛かったとおっしゃっていました。
包茎の問題点
排尿時の包皮のふくらみ
恥垢(ちこう)がたまりやすい
亀頭包皮炎の頻度が高くなる
尿路感染の頻度が高くなる
性感染症(STD)にかかる確率が高くなる
陰茎がん発症と関連があるかもしれないと言われている
私が住んでいる場所や生活様式を考えると、上記のことは、それほど大きな問題ではないと思います。
さっこ
AAP(アメリカ小児科学会)の見解
2012年8月、AAP( アメリカ小児科学会)は、このような声明を発表しました。
新生児のCircumcision(サーカムシジョン)は、健康上の利益がリスクを上回ることを発見した。しかし、その利益は、Circumcision(サーカムシジョン)を推奨するに十分ではない。
最終的な判断は、両親の宗教的、文化的信念に委ねるべきだ。
私たちの決断
最終的に、Circumcision(サーカムシジョン)は行いました。
我が家の場合は、ユダヤ教という宗教的理由が大きかったからです。本来、母親がユダヤ教徒の場合、生まれてくる子どもはユダヤ教徒だと認められます。しかし、昨今、規律が緩やかになっているようで、ユダヤ教徒の血を引く父親をもって生まれた息子くんは、生後8日目にBrisという儀式の中でCircumcision(サーカムシジョン)を行い、ユダヤ教の名前をもらいました。
Circumcision(サーカムシジョン)は、ユダヤ教でMohelと呼ばれる人が行います。私たちの場合は、小児科医でもある方だったので、少し安心でした。
儀式の30分くらい前に、少しだけミルクと痛み止めを飲ませました。しかし、局所麻酔をした時はとても泣きました。麻酔の痛みと両足を固定されたことが嫌だったようです。その約30分後に行われた手術では、両足固定をまた嫌がったものの、痛み自体はあまり感じなかった様子で良い子にしていました。
思いの外、出血も腫れも少なく、1週間後には完治しました。
ちなみに、義母の強い希望で行った儀式のため、料金はわかりません。(義両親が負担)病院で行う場合は、医療保険が適応になる場合もあります。病院にご確認を。
さっこ
おわりに
息子くんは、ユダヤ教徒になるという将来の選択肢を得た訳ですが、宗教的理由がなければやったかどうかはわかりません。
医学的利益がそれほどない今の現状では、子どもが大きくなった時に判断させても良いことのような気がします。
お子さんへのCircumcision(サーカムシジョン)を悩んでおられる方の参考に、この記事がなれれば嬉しいです。